NGC 4666, NGC 4653(銀河・おとめ座)

NGC 4642, 4653, 4666, 4668
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 18=9分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/05/03, 21h22m,  +6℃, 東御市・観測所
視野角: 52′ x 35′  ↑N

NGC 4666(画面中央)
光度 11.5 mag, 大きさ 4.6′ x 1.3′, 分類 E/SABc: ;HII  LINER,  z 0.005101, RA 12h 45m 08.591s  DEC -00d 27m 42.79s (J2000.0)

NGC 4668(画面左下)
光度 13.5g mag, 大きさ 1.5′ x 0.8′, 分類 E/SB(s)d?: NLAGN,  z 0.005457, RA 12h 45m 31.991s  DEC -00d 32m 08.62s (J2000.0), 視野角:約19′ x 13’ ↑N

NGC 4666 は、ESO 1036(2010/09/01)によれば、距離8000万光年にあるスターバースト銀河で、伴星雲NGC 4668との激しい重力相互作用により爆発的な星形成が行われている銀河とされています。超新星爆発と大質量星からの強烈な恒星風によって銀河から外部への大量なガスの流れ「スーパーウインド」が発生していて、主にX線でその状況が観測されたとされています。ただ、NEDの資料ではスターバースト銀河には分類されていません、超新星は2014年に1個Ia型超新星が発見されています。

NGC 4666はおとめ座II銀河団に所属するが、見かけ上近くにあるNGC 4753グループには所属しないとされています。(http://www.atlasoftheuniverse.com/galgrps/virii.html) 銀河のグループ分けはなかなか難しい問題で、特におとめ座銀河団の南側は様々な距離にある銀河が近接して存在するので難しくカタログによってそのメンバーや分類はまちまちです。

NGC 4653(画面中央)
光度 13.4g mag, 大きさ 1.8′ x 1.4′, 分類 SAB(rs)cd,  z 0.008776, RA 12h 43m 50.907s  DEC -00d 33m 40.44s (J2000.0)

NGC 4642(画面右下)
光度 13.7B mag, 大きさ 1.9′ x 0.6′, 分類 SAB(rs)bc pec sp,  z 0.008819, RA 12h 43m 17.78s  DEC -00d 38m 39.3s (J2000.0), 視野角:約19′ x 13’ ↑N

視直径は小さいですが綺麗なフェースオンのNGC 4653とNGC 4642の2つの銀河は、赤方偏移の値から推測するとNGC 4666よりさらに遠方にある銀河で、おとめ座II銀河団には所属しない銀河のようです。

おとめ座(II)銀河団付近  ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(85mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/05/03, +6℃, 東御市・観測所 ↑N

12等以上の銀河をマークしています。M49を中心とするおとめ座銀河団B群の南には、M61グループ、NGC 4636グループ、NGC 4753グループがあり、それらはおとめ座銀河団の南境界、おとめ座(II)銀河団の北部分を形成しているとされます。

 

 

 

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