NGC 4490, NGC 4485
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 23=11.5分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/03/09, 23h00m, -3℃, 東御市・観測所
視野角: 52′ x 35′ ↑N
NGC 4490(下) 光度 10.2 mag, 大きさ 6.3′ x 3.1′, 分類 SB(s)d pec HII, z 0.001885, RA 12h 30m 36.239s DEC +41d 38m 38.03s (J2000.0)
NGC 4485(上) 光度 12.3 mag, 大きさ 2.3′ x 1.6′, 分類 IB(s)m pec HII, z 0.001644, RA 12h 30m 31.13s DEC +41d 42m 04.2s (J2000.0)
視野角:約19′ x 13’ ↑N
NGC 4490とその伴星雲NGC 4485は、画像を見ておわかりの通り銀河の結合の初期状態にあります。NGC 4490の分類はNEDではSB棒渦状銀河とされていますが、SimbadではIm/BCD不規則棒渦状銀河と分類されており、その分類の方が的確でしょう。
この2つの銀河までの距離は約2500万光年(おそらく赤方偏移値からの推測値)とされ、M94グループには所属しないとされています。しかし1000万光年から3000万光年あたりのケフェイド変光星を使用していない距離推定値はかなりアバウトなので盲信は禁物です。
距離2500万光年が正しいとすると見かけの大きさが近いNGC4449の約倍の距離にある銀河で、実際の大きさも約倍ということになります。しかし見かけの大きさがほぼ同じ内包するHII領域や星団雲の大きさも2倍あることになり、それはとても理解しにくいことなのでこの距離データには?です。
りょうけん座周辺の銀河 ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(70mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/03/09, -3℃, 東御市・観測所 ↑N
12等以上の銀河をマークしています。おおぐま座境界からりょうけん座にかけては明るく見応えのある渦状銀河や不規則銀河が多数あり、楕円銀河の多いおとめ座銀河団中心部との違いがわかります。
<以下過去の投稿>
NGC 4490(銀河・りょうけん座)
投稿日:2016/06/04
NGC4490(銀河)9.8mag 6.4′ x 3.2’ SBcd
BKP300 1500mm f5, MPCC-MK3, Sony α7s(新改造)APSCクロップ, ISO12800, 30s x 12, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2016/05/12 東御市・観測所
りょうけん座β星の北西約50分の位置にあります。北側に見える伴星雲はNGC4485でこの星雲との重力干渉により多くの星形成が行われるスターバースト銀河となっています。形態分類ではSBcd(腕のある棒渦巻銀河)となっていますがうまくこの銀河を表現できてはいないと思います。同じりょうけん座のごく近い領域に、NGC4449、4214という同じようなスターバースト銀河(M94グループ矮小不規則銀河団)がありますが地球からの距離がある資料では倍以上違う(2500万光年、1200万光年)ことになっています。しかしこの周辺の銀河の距離は資料によって倍くらいは平気で異なるので、外観や色から考えて同じグループのように思えます。
NGC4490(まゆ銀河・りょうけん座・銀河)(α7s・ 新改造)
投稿日:2015/03/28
NGC4490(りょうけん座) 10.1mag 5.6′ x 2.1′ Sc 下
NGC4485(りょうけん座) 12.2mag 1.5′ x 0.8′ I 上
Sony α7s(新改造)APS-Cクロップ ISO16000 15秒 x 16枚加算平均 BKP300 1500mm f5 MPCC-MK3 160JP 2015/03/21
りょうけん座β星のすぐ近くにあります。拡大してみると「まゆ」よりも「アケビの実」に似ていると思う・・・。上にある伴星雲NGC4485と重力的に干渉しているものと思われます。重力干渉を受けている銀河には活発な領域ができ、生まれたての若い星が多くなります。そのためか全体に青白く、銀河の中の赤いH2領域や星間物質との対比が美しい。