NGC 4111
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 23=11.5分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/03/09, 03h16m, -3℃, 東御市・観測所
視野角: 52′ x 35′ ↑N
NGC 4111, 光度11.6 mag, 大きさ4.6′ x 1.0′, 分類 SA(r)0+ sp;HIILINER, z 0.002642, RA 12h 07m 03.132s DEC +43d 03m 56.59s (J2000.0)
NGC 4109, 光度 14.5g mag, 大きさ 0.7′ x 0.6′, 分類 Sa ?, z 0.023476
NGC 4117, 光度 13.7g mag, 大きさ 1.7′ x 0.6′, 分類 S0^0^: Sy2, z 0.003115
NGC 4118, 光度 15.6g mag, 大きさ 0.7′ x 0.4′, 分類 S0+?, z 0.002145
視野角:約19′ x 13’ ↑N
NGC 4111はりょうけん座のおおぐま座よりの位置にあり、おおぐま座銀河団に所属しその中でNGC 4111グループという約20個の銀河からなる大きなグループを形成しているとされています。(グループの所属メンバーは通例通り出典によって異なり曖昧)上の写真の視野の中では赤方偏移の値から、NGC 4117とNGC 4118はグループに所属し、NGC 4109は遠方にあるグループ外の銀河のようです。
NGC4111は地上からの画像では典型的なレンズ状銀河のように見えますが、ハッブル宇宙望遠鏡の画像からは極環銀河のような銀河の中心極方向に取り巻くダストの帯が発見されました。これはかつてNGC4111が小銀河を併合した名残だと推測されているようです。(“Elegance conceals an eventful past”. spacetelescope.org. 18 April 2016)
Credit:ESA/Hubble & NASA
Acknowledgement: Judy Schmidt
ハッブル宇宙望遠鏡による画像から環構造はかなり大きな構造であることがわかりますが、SDSSなどの地上からの画像ではまったく確認できません。
PGC 38356(UGC 07089), 光度 14.0g mag, 大きさ 2.8′ x 0.7′, 分類 Sdm, z 0.002568, RA 12h 05m 57.747s DEC +43d 08m 36.07s (J2000.0)
PGC 38276, 光度 14.3g mag, 大きさ 0.9′ x 0.8′, 分類 E, z 0.053270
PGC 38254(UGC 07069), 光度 15.5g mag, 大きさ 1.8′ x 0.2′, 分類 SBcd: Sbrst, z 0.052050
視野角:約19′ x 13’ ↑N
写真の視野は「おおぐま座」の領域になります。比較的明るいPGC銀河が連なって見えます。PGC 3856は赤方偏移の値からNGC 4111グループに所属するようです。残り2つのPGC銀河は遠方にある銀河で、やはり小さなグループを形成していると思われます。
りょうけん座周辺の銀河 ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(70mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/03/09, -3℃, 東御市・観測所 ↑N
12等以上の銀河をマークしています。りょうけん座は小さな星座ですが、周囲には多数の明るい銀河が存在しています。