NGC 4236BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 45=22分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/04/04, 21h55m, -1℃, 東御市・観測所, 視野角: 52′ x 35′ ↑N
NGC 4236, 光度 10.1 mag, 大きさ 21.9′ x 7.2′, 分類 SB(s)dm, z 0.00000, RA 12h 16m 42.12s DEC +69d 27m 45.3s (J2000.0), 視野角:約19′ x 13’ ↑N
NGC4236 は、りゅう座にある見かけの大きさはM81とほぼ同じ22分角以上あるデータ的には立派な銀河ですが、実体は非常に淡くてつかみどころのない銀河です。地球からの距離約1100万光年でM81グループに所属する銀河とされていますが、広角カメラの視野の中をNEDの赤方偏移データで検索してもおそらくグループに所属しているだろう明るい銀河はPGC40367だけです。M81グループだとしてもかなり辺境の地に存在するようです。
銀河は青白く活発な星形成領域がいくつも見えますがその割には輝度が上がりません、その理由としてこの周辺にある高緯度分子雲によって光が遮られていることが考えられます。しかしその場合は銀河の色がもっと赤色に傾くはずです。広角カメラの画像からは濃い分子雲の存在の兆候は見えません(本来が見えないものなので見えないだけかもしれません)。NGC4236は質量が小さく希薄な銀河であるために輝度が上がらないのかもしれません、りょうけん座のNGC 4395などがこの銀河に似ているでしょう。
NGC 4236 周辺
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II, ISO3200, 90s x 16 = 24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/04/04, 21h55m, -1℃, 東御市・観測所
視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
κ Dra 他明るい恒星があるので見つけやすそうな気がしますが、いかんせん暗いのでこの星雲を肉眼で見るのはあきらめた方が良さそうです。画面全体に淡い反射分子雲らしきものが見えるような、見えないような、もう少し露出をかけないとはっきりしません。
<以下過去の投稿>
NGC 4236(銀河・りゅう座)
投稿日:2016/05/19
NGC4236(銀河)9.6mag 22.6′ x 6.9’ SBd
BKP300 1500mm f5, MPCC-MK3, Sony α7s(新改造)APS-Cクロップ
ISO12800, 30s x 10, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2016/04/10 東御市・観測所
りゅう座のしっぽ付近 κ(カッパ)星の近くにあります。大きいのですが淡くとりとめがない印象の銀河です。