NGC 4038, NGC 4039(アンテナ銀河・銀河・からす座)

NGC 4038, NGC 4039(銀河)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 45=20分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/02/02, 02h 30m,  -7℃, 東御市・観測所
視野角: 52′ x 35′  ↑N

NGC 4038  光度 11.2 mag, 大きさ 5.2′ x 3.1′, 分類 SB(s)m pec, z 0.005477, RA 12h 01m 53.010s   DEC -18d 52m 03.40s (J2000.0)
NGC 4039  光度 11.1 mag, 大きさ 3.1′ x 1.6′, 分類 SB(s)m pec LINER Sbrst, z 0.005474, RA 12h 01m 53.510s   DEC -18d 53m 10.30s (J2000.0)
視野角:19′ x 13’ ↑N

NGC4038, 4039はNGC4038銀河グループの中核をなす銀河です。この2つの銀河は近接、衝突している銀河で、その結果として南北に長く伸びるガスと星からなる尾があり、その形から触角銀河、アンテナ銀河と呼ばれています。

2つの銀河は、合体の途中にあり各々の銀河の中で激しい星形成(スターバースト)を起こしています。南にあるNGC4039の西側の明るい光点はNGC4039の核でこの周囲で爆発的な星形成が行われていて、北にあるNGC4038の核は円形ビーズ状の星形成領域の中にあり2つの核の間(重なり領域)には暗い大きな塵(ダスト)の帯が広がっています。

NGC4039の尾(画面上)とNGC4038の尾(画面下)は明るさや形状が異なることはすぐに気がつきますが、詳しく見るとその色も異なります。4039の尾は赤みがかった茶色、4038の尾は青色です。2つの尾を電波で観測した結果4039の尾はHI輝線が弱く塵に富み、4038はより電離水素を多く含んでいることがわかりました。(The Cambridge Ph0tographic Atlas of Galaxies)

2つの銀河の過去と未来
出典のはっきりしないWikipediaの解説では、コンピュータシミュレーションの結果9億年前に接近し始め、6億年前お互いを通過、3億年前にアンテナの形成が始まり、現在に至る。今後4億年以内に合体は完了して1つの銀河となる。とのことです。

今のところNGC4038までの距離データも質量も推定するしかないので、ある仮定ではそうなるかもしれない程度に理解しておいたほうが良いでしょう。最先端の宇宙論はいつの時代も心変わりしやすいのです。

スターバーストを起こしている銀河ですので、超新星は多数見つかっています。
現在まで5個 SN 1921A, SN 1974E, SN 2004GT, SN 2007sr, SN 2013dk  NGC4038内に発見されています。

からす座、NGC 4361付近  ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(70mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/02/02, -3℃, 東御市・観測所 ↑N

からす座とコップ座の境界付近の南北に明るい(12等以上)の銀河が連なってあります。これらの銀河は乙女座超銀河団、コップ座雲の中でNGC 4038グループを形成しているとされています。(NGC 3981, 4024, 4027, 4038, 4039, 4050)(G. Giurichin 他 2000)

しかし比較的天の川銀河から近距離にある銀河グループのメンバーは、そもそもその距離を正確に知ることが難しく 赤方偏移値などからの推定となり、不確定な要素を多々含んでしまうために度々そのメンバーは改定されています。(グループの代表銀河NGC 4038までの距離すら大幅に改定されています。 “The Antennae Galaxies Found To Be Closer To Us” (Space Daily. 2008-05-12)

<以下過去の投稿>

NGC 4038 / 4039(銀河・からす座)

投稿日:2016/05/08
NGC4038-1604APSCNGC 4038(銀河)10.3mag 3.4′ x 2’ Sp
NGC 4039(銀河)10.6mag 3.3′ x 1.7’ SB
BKP300 1500mm f5, MPCC-MK3,  Sony α7s(新改造)APS-Cクロップ
ISO12800, 30s x 12, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII,  2016/04/11 東御市・観測所

からす座のアンテナ銀河(NGC 4038(写真上)/NGC 4039(下))です。アンテナ部分はなかなか難物です、今年もはっきりとはとらえることができませんでした。昨年より二つの銀河の色の対比はよくわかるようになりました。

NGC4038-1604center*クリック拡大

NGC4038(アンテナ銀河・からす座・銀河)(α7s・ 新改造)

投稿日:2015/03/27
NGC4038-1503NGC4038, NGC4039(からす座) 11.0mag 2.5′  x 2.5′ Sc
Sony α7s(新改造)APS-Cクロップ  ISO16000 15秒 x 16枚加算平均 BKP300 1500mm f5 MPCC-MK3 160JP  2015/03/14

通称アンテナ銀河 、上がNGC4038下がNGC4039です。前述の通り春の空でアンテナがはっきり出ませんでした、残念。

NGC4038-1503center*クリック拡大
 

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