NGC 3631 (銀河・おおぐま座)

NGC 3631
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 23=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/04/04, 21h24m,  -1℃, 東御市・観測所
視野角: 52′ x 35′  ↑N

NGC 3631, 光度 11.0mag, 大きさ 5.0′ x 4.8′, 分類 SA(s)c  HII, z 0.003856, RA 11h 21m 02.874s   DEC +53d 10m 10.45s (J2000.0)
視野角:約12′ x 8’ ↑N

NGC 3631は地球からの見かけの傾斜角は17度で、ほぼ銀河の円板を正面から見ることのできる(フェースオン)おおぐま座にある渦状銀河です。その外観的な特徴は、銀河の中心部から始まる2本の主腕(メインアーム)に枝の腕が何本も分岐して付随していることと、それらの銀河腕の中には赤いHII領域と青い星団雲からなる星形成領域が満遍なく点在していることです。

この銀河内の水素ガスの動きはよく研究されており、銀河腕のらせん状構造の間にある逆回転の竜巻(渦)などが見つかっています。(「渦状銀河NGC3631の平面内のガスの動き」Fridman他(2001)など)

超新星は、SN 1964A, SN 1965L, SN 1996bu, SN 2016bau、と約50年間で4個の超新星が発見されています。多数の星形成領域を銀河の腕の中に見ることができますが、スターバースト銀河ではなく星形成率は年間4M太陽質量ほどと計算されているようです。(The Carnegie Atlas of Galaxies. 1993) 我々の所属する天の川銀河の星形成率は数M太陽質量とされますからNGC 3631とあまりかわりません。しかし、天の川銀河の超新星出現は数百年に1個ですからNGC 3631の超新星出現率は異常に高いことになります。
その理由はフェースオン銀河なので出現した超新星は銀河本体に隠されることなく見つけやすい、星形成率は正確には把握できていない、などの理由が考えられます。

おおぐま座β星付近 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(70mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/03/18, +2.0℃, 東御市・観測所 ↑N

 

 

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