M 95(NGC 3351・銀河・しし座)

M 95(NGC 3351・銀河)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 23=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/01/10, 02h00m,  -10℃, 東御市・観測所, 視野角: 52′ x 35′  ↑N

M 95 (NGC 3351), 光度 11.4gmag, 大きさ 3.1′ x 2.9′, 分類 SB(r)b; HII Sbrst, z 0.002595, 視野角:約19′ x 13’ ↑N

M95はM96銀河グループに所属する明るく大きな銀河です。天の川銀河に対してほとんど傾きのないフェースオン銀河であるために、その内部構造が小さな望遠鏡の画像でもよくわかる対象です。形態的な特徴は、明るい棒構造、それを取り囲む明瞭なリング構造とそこから伸びる銀河の腕で典型的な閉じたリング構造をもつ棒渦状銀河といえます。

中心核はリング状の星形成領域とHII領域に囲まれ、その星形成率は年間0.4-0.5太陽質量でディスクでの生成率より著しく大きく核スターバースト銀河として知られています。

2012年にはSN2012awというタイプIIの超新星が発見されています。ただ、不思議なことにスターバーストを起こしている銀河であるにもかかわらず、超新星残骸を電波で捜索してもそれらしい対象は一個しか見つかっていません。これはこの銀河の星形成領域では高速で物質が流れているためかもしれないと考えられています。

NEDのデータでは大きさ3.1′ x 2.9′ 明るさ11.4mag(g)となっていますが、画像を見てもお分かりの通り実物はもっと大きく明るい銀河です。Simbadでは、9.7mag(V), 7.1′ x 4.3′ となっていてこの値の方がしっくりきます。

M 105 周辺
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II, ISO3200, 90s x 8 = 12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/04/03, 21h25m,  -3℃, 東御市・観測所, 視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)

しし座、M 95, M 96, M 105付近  ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(85mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/04/03, -3℃, 東御市・観測所 ↑N

M95周辺にはM95, M105など明るく興味深い銀河がたくさんありますから銀河の撮影散歩には最適な領域でしょう。

<以下過去の投稿>

NGC3351(M95・しし座・銀河)(α7s・ 新改造)

M95-1503NGC3351(M95 しし座) 10.5mag 6.1′  x 3.9′ Sb
Sony α7s(新改造)APS-Cクロップ  ISO16000 15秒 x 12枚加算平均 BKP300 1500mm f5 MPCC-MK3 160JP  2015/03/14

M96の隣に並んである銀河

M95-1503center*クリック拡大

 

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