NGC 2936, NGC 2937(Arp 142・銀河)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 23=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/03/08, 21h50m, -3℃, 東御市・観測所
視野角: 52′ x 35′ ↑N
NGC 2936, 光度 14.6mag, 大きさ 2.1′ x 0.7′, 分類 I?, z 0.023313
NGC 2937, 光度 14.6g mag, 大きさ 0.7′ x 0.5′, 分類 E, z 0.022702
視野角:約8′ x 5’ ↑N
NGC 2936とNGC 2937は3億3000万光年の距離にあり近接して相互作用をしている銀河のペアです。渦状銀河であっただろうNGC2936は重力相互作用により大きく変形し、その形からペンギン星雲という愛称があります。ペンギンの目にあたる部分がかつての銀河の核にあたる部分で、その上に大量の星形成が誘発されたために青く輝く部分が見えています。蛇足ですが私の第一印象はカワセミ星雲でした。
大きく変形しているNGC 2936とは対照的にペンギンの卵にあたる楕円銀河NGC 2937は、ほとんど影響を受けていないかのように見えます。楕円銀河は、年老いた恒星で構成されていて星形成のためのガスも枯渇しているためなのでしょう。
うみへび座、NGC 2936付近 ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(70mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/03/08, -3℃, 東御市・観測所 ↑N
NGC 2936はうみへびと六分儀の境界付近にあり、周囲には明るいNGC天体が散見されます。
2つの銀河は約10億年後に1つの銀河になるだろうと予想されています。2つの銀河の対照的な姿がわかるようにHubble宇宙望遠鏡による見事な画像を添付しておきます。
The Porpoise Galaxy from Hubble
Image Credit: NASA, ESA, and The Hubble Heritage Team (STSci/AURA)