2018年の冬休みは暖かいところがいいか?ということで地中海沿岸の有名観光地をさっと周遊するツアーに参加してみました。12月23日〜12月30日のクリスマスシーズン、スペイン、フランス、モナコ公国、イタリアと回って約18万円(燃料サーチャージ別、夕食オプション、H.I.S.ツアー)は、夏休みに比較すると安いのか?
食事がオプション5食で2万円、少々高いような気がしましたがオプションならアジア系団体専用レストランなんてことはあるまいと期待してこれも申し込みました。しかし、出発日の前日まで催行が決まらなくて・・・一抹の不安が・・・
クリスマスシーズンのヨーロッパ、本場だから町の飾りもさぞかし美しいかも知れない。でも夏休みスペインの現地ガイドに「日本人は冬でも来てくれるので助かりまーす」と言われたことを思い出しました。アジア人しかいないかも・・・
バルセロナ(スペイン)
お安いツアーの例外にもれず、エミレーツ航空ドバイ乗り換えでバルセロナに行きます。中東系の航空会社はいつも普通に快適です。キャセイパシフィックみたいに機内食売り切れなんてことはありませんでした。でも、ドバイ空港広すぎて(複雑で)乗り換えゲートに行くまでに時間がかかります。直前に便が変更になっていたので乗り換え時間が30分ほどしかなく、ついでにトイレが長蛇の列で焦りました。ここでの乗り換えは時間の余裕が必要ですね、設備もドーハの方が新しくて充実してます。
無事にバルセロナに到着して、市内観光。
*サグラダ・ファミリア
育ってました。完成の日取りも決まって急ピッチに工事を進めているようで塔の数が増えてました。ここは人気観光地なのでさすがに混んでます、でもアジア人団体観光客ばかり。あれ?隣のアパートにはなんと漢字の垂れ幕が!買っちゃったみたいですね。
*サンパウ病院
モンタネールの作品。すでに病院としては利用されていなくて修復も完了、美しい建物でした。カタルーニャ音楽堂よりこちらの方が建築物としては立派で見ごたえあります。
*カザ・ミラ
夜は少しライトアップされてるんですね。街中にクリスマスの飾りなんてぜーんぜんありません。ちょっとだけ電飾があるぐらい。人も少なくお店もお休みのところ多し。ガイド氏曰く、クリスマスの夜は家族と家でお祝いするのでみんなお休みでーす。お急ぎツアーだとここは車中観光、下車しません。
*レストランで夕食
市内のレストランでシーフードパエリアでした。写真の皿は別の日本人団体客用。クリスマスで人も食材も足りないのか、次の皿にはムール貝なし。最初の人はデザートが丸ごとのりんご、最後はそれもなくなりプレーンヨーグルトのみ!うーん、なるほどクリスマスは早く帰りたいから手抜きなのね。
ホテルは郊外のモーテルみたいなところでした。古いけどお部屋は普通に手入れされていて、寝るだけだから問題なし。ここがバルセロナのH.I.S.お安いツアーの定宿だとすると、JTB(旅物語)のお安いツアー利用ホテルの方が綺麗な普通のホテルでした。ホテルには同じ旅行社のスペイン周遊ツアーの方々、および中国団体ツアーの方々も宿泊されていてほぼ満室、朝食は人手不足なんでしょうね、ビュッフェの料理が間に合わずパンとコーヒーをなんとか確保してフランスに向けて早朝出発!
カルカッソンヌ(フランス)
*スペインからフランスへ国境越え
バスで高速道路を使って国境越えです。ピレネー山脈の山々を見ながら陸路国境を超えます。学校の地理で習ったヨーロッパの山脈、実物を見ることができて少し感動。
*カルカッソンヌ・ミディ運河
17世紀ルイ14世が建設を始めた全長240Kmの運河。鉄道ができるまでは輸送の主要ルートだったそうです。高低差を埋める関門部分はとても狭くて細長い船しか通れなかったんでしょう。
*カルカッソンヌ駅
ミディ運河の関門は駅の目の前にあります。フランスの駅舎はかっこいいですね〜。
*城塞都市、カルカッソンヌ歴史地区
二重の3kmにおよぶ城壁に囲まれたカルカッソンヌの歴史地区、シテと呼ばれているそうです。堀と二重の城壁、鉄壁の守り、平和な今は城壁の中はたくさんのレストランやお土産やさんが歴史的な建造物と同居しています。
*レストランでカスレ
クリスマスのせいなんでしょうね、人気観光地なのに観光客はまばらでゆっくり散策できました。少し内陸に入りますが晴れていれば気温は15度くらいでしょうかコートなしのセーターのみでもOKでした。
昼食はオプションで城内のレストランでカスレでした。前菜とデザートがつきます。オプションは一食あたり4,000円です。食いしん坊な私は、気になって他のレストランのメニューをチェックするとカスレのコースランチ(お肉も付きます)が15ユーロ、んん?、電卓はじくと2,000円ぐらいでんがな!旅の後半にはさぞかし立派な食事が出るんだろうな・・・
ツアーバスは一路アルルへ向かいます。
アルル(南フランス)
*ゴッホの跳ね橋
アルルといえばゴッホ。跳ね橋は移築復元されたものですが、絵の雰囲気がよーく再現されていて街の中心地から3Kmほどありますが訪れても損はないです。
*エスパス・ヴァン・ゴッホ
かつてゴッホが耳を切って入院した病院。「アルルの病院の庭」の絵そのままによく保存されていました。
*カフェ・ヴァン・ゴッホ
着いた夜は閉店後、散策中は開店前でした。行った方に聞いたところお料理は普通?だそうです。
*円形闘技場
近代まで住居として使われていて、それらを撤去して復元。住居に覆われていたのでおかげで状態良く残っているそうです。アルルにはローマ時代の遺跡がたくさん残っていて、古代劇場、共同浴場などは街の中心地近くにあり、円形闘技場とともに散策がてらに見ることができます。
*円形闘技場前のネズミよけ?
ネズミの通り道のような穴が空いてるんですが効果のほどは???
*民家のドア
普通のお家が油絵のような雰囲気を醸し出しています。
*ローヌ河岸
オプションの夕食はこの川に浮かぶ船のレストランでプロヴァンス風ステーキでした。雰囲気はまあまあ、お料理もまあまあ。アルルは小さな町なので夜到着するとお店がほとんどあいてません。コンビニなんてありませんからレストランは手配してもらった方が安心でした。
ホテルは旧市街の中心地近く小さなホテル「アトリウム」小綺麗で良く手入れも行き届き、朝食のビュッフェも美味しくいただけました。
アルルの町を午前中散策してからアヴィニョンに向かいます。
アヴィニョン
*ポン・デュ・ガールの水道橋
高さ50m、全長275m三重構造の導水橋、地中海に面する国々に必ず残るローマ時代の巨大な水道橋、ローマ人の建築物への少々偏執的な執念みたいなものを感じます。
*水道橋の上は歩けます。
水道橋の2段目を歩いて渡れますが、最上段の導水部分は山にぶつかる部分から遊歩道となっていてトンネル(かつての導水用トンネル)を通って散策できました。
*サン・ベネゼ橋
ポン・デュ・ガールからアヴィニョンに行くとまずは、「アヴィニョンの橋で踊ろよ、踊ろよ・・・」のサン・ベネゼ橋が出迎えてくれます。何度もローヌ川の氾濫で壊され、17世紀以降は修復されず全長の1/4ほどが残っているだけの橋でした。
*移動遊園地とクリスマスツリー
この町は半日自由散策だったので、町を散策してお昼を食べてスーパーでお買い物。有名なのは法王庁宮殿ですがお好きな方はどうぞ。移動遊園地のメリーゴーランドがとても綺麗でした、クリスマスの飾りは小さなツリーがあったのみです。
*町のパン屋さん
美味しそうなパン、サンドイッチがずらり。この旅では町のお店や休憩に使うドライブインでもサンドイッチの類はたくさん売ってました。お昼ならこれで十分、何もない時の緊急食にもなります、食事の心配なんてしなくてよかったかもしれません。
*見つけたレストランでランチ
アヴィニョンはカフェもレストランもたくさんあるのでランチには困りません。店選びに少々迷って法王庁前のレストランでおすすめランチを頼みました。うまいです!!ワインも頼んで約20ユーロ、観光地価格のはずですが、ツアーオプションよりずっとお得なような気がしました。
アヴィニョン観光を終えて、この日の宿泊地ニースへ向かいました。
ニース〜ミラノ編につづく・・・地中海絶景周遊8日間(H.I.S.) 旅行記(ニース〜ミラノ)2018/12