HH 176 付近
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 23=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/01/09, 21h30m, -10℃, 東御市・観測所
視野角: 77′ x 51′ ↑N
オリオン座、HH 176付近 ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(100mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/01/09, -10℃, 東御市・観測所 ↑N
視野はオリオン座エンゼルフィッシュ星雲(Sh 2-264)の一部でGN 5.28.8という青い散光星雲を含むHII領域とB 32 暗黒星雲との境界付近です。ここにはHH 176というハービッグ・ハロー天体が存在するはずなので拡大して同定を試みてみました。
すると、あるはずの位置にそれらしいものは写っていません。小さく暗い対象なので無理かとは思ったのですが、DSS2 All Sky Surveyの画像を見ると恒星状の天体がその位置に写っています。寿命は長くて数千年、数年で変化する可能性のある天体なので消えたのか!?
と、思ったのですが、調べてみるとHH 176の母天体はHK Oriという変光星で不規則に変光するUXOR型という星雲型変光星であることがわかりました。ジェットが消えたのではなくて母天体がたまたま減光していたというわけです。残念、ぬか喜びでした。結局HH 176のジェット構造はわかりませんでした、そもそも機材の力不足か?それとも母天体もろとも消えているんでしょうかねえ?