IC 348, 1985(散開星団+反射星雲), 光度:7.3mag, 直径:10′, 分類:IV 2 p n +R
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II, ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/11/15 +0℃, 東御市・観測所
視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
IC 348, 1985(散開星団+反射星雲), 光度:7.3mag, 直径:10′, 分類:IV 2 p n +R
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 44=22分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/11/15 +0℃, 東御市・観測所
視野角: 77′ x 51′ ↑N
散開星団に反射、散光、暗黒星雲が入り乱れた領域です。暗黒星雲(分子雲)が凝縮してその中で生まれた恒星によって、照らし出された、もしくは透過して見えている青白い星雲が反射星雲、恒星の強烈な紫外線によってほとんどH2からなる分子雲が電離励起させられて発光している部分が赤い散光星雲(HII領域)です。
自ら発光しない分子雲には色はありません。星雲の周囲に広がるもやもやした淡い雲のようなものを便宜上「分子雲」と呼ぶことがありますが正確ではありせん。分子雲はきわめて不活発な存在で可視光ではまったく見えず、見えているのは周囲や内包する恒星によって照らされている部分です。つまり正確にはごく淡い反射(もしくは透過)星雲です。
恒星の光を反射もしくは透過して見えているのでその色は、恒星の色によって変化するはずですが一般的には生まれたての青色巨星によってその周囲の分子雲が照らされているので、反射している部分は散乱効果もあって青白い色となるはずです。一方凝縮した分子雲の中の不可視恒星からの光を透過している場合は、散乱効果で赤っぽい色となるでしょう。
IC 348の場合は、それらの色と電離したHII領域の色が複雑に絡み合って形成されているようすがよくわかります。