NGC 5746, 銀河, 光度:11.3mag, 直径:7.4′ x 1.3′, 分類:SAB(rs)b? sp, z 0.005751
NGC 5740, 銀河, 光度:12.8mag, 直径:2.6′ x 1.0′, 分類:SAB(rs)b NLAGN, z 0.005243
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 20=10分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/03/25, +1.0℃, 東御市・観測所
視野角: 52′ x 35′ ↑N
NGC 5746は、大きく見事なエッジオン銀河です。この銀河で2006年X線衛星チャンドラの観測により銀河のディスクを取り囲む高温で6万光年以上もある巨大なガス(ハロー)が発見されたと発表されました。この発見は渦状銀河の形成成長をコンピューターでシミュレーションした結果ともよく一致していたため注目されるものでした。
しかし、その後同じ研究グループの研究からX線で見つかったものは、銀河の中の恒星活動によるもので銀河の外側からのものではないことがわかり、巨大なガス雲の存在は雲散霧消してしまいました。X線宇宙望遠鏡、スパコン、優秀な頭脳をもってしても、宇宙はまだまだ解けない謎だらけです。