IC1396(Sh 2-131 散光星雲), 光度:3.5 mag, 直径:1.5°, 分類:II 3 m n –
タカハシFSQ85-ED +0.72x Reducer (320mm f3.8), Sony a7s(改造)、HEUIB-IIフィルター, ISO12800, 30s x 22, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/10/07 +12℃ 東御市・観測所
広角カメラとして使用しているFSQ85は、0.72xのレデューサーをつけてAPS-CサイズのPentax K70(改)と組み合わせて使用してきました。ピントがシビアなこの望遠鏡はAPS-Cでもピントの追い込みが良くないと画面の四隅では若干星像が乱れることがあったので、フルサイズは難しかろうと思い込んでいました。
像面歪曲が若干残っているため、ピントを画面中心ではなく周辺で合わせると最良のピントが得られるとのアドバイスを受けていたので、フルサイズのカメラ(a7s)と組み合わせて実践してみました。
*ピントはカメラ液晶モニターで中央から50%〜80%ほど左もしくは右よりの位置で合わせました。
*画面中央は文句なくシャープです。
*APS-Cサイズを超えるあたりから非点収差の影響がごくわずかに出てきます。
*画面の周辺に向かって星像は悪化していきますが、急激に悪化することはなく徐々に変形していき最周辺部でスパイクの出た星像になります。
*最周辺部の星像はスパイク状ですが集光が良いので微光星では目立たず等倍まで拡大しなければわかりません。
*画面四隅に見えるケラレは、α7sのカメラマウントによるものです。
結果、ピント合わせに注意すればフルサイズでも視野周辺までまでシャープな星像で撮影できるようです。もっと早くテストしておけばよかった・・・