NGC 4314(銀河), 光度:10.6mag, 直径:4.2′ x 3.7′, 分類:SBa, z 0.003292
NGC 4308(銀河), 光度:13.4mag, 直径:0.8′ x 0.7′, 分類:SA0/a, z 0.002065
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 24=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/01/21, -4℃, 東御市・観測所
視野角: 52′ x 35′ ↑N
NGC 4314は、かみのけ座の約4,000万光年の距離にある発達した耳のように見える棒構造が特徴的な棒渦状銀河です。この銀河の最大の特徴は、その棒構造ではなく、銀河の核を取り囲むように存在し明るく若い星で構成された「銀河核スターバースト環」という環構造です。この環の中で爆発的な星形成が過去数百万年の間続いていると考えられています。
この環構造の詳細な構造は、下のHSTによる画像ではっきりわかります。環構造は銀河の核近傍のごく小さな領域で、下左画像の四角く囲まれた部分ですが非常に明るいので、SDSSの画像を見るとその存在は地上の大型望遠鏡でもわかるようです。丁寧に撮像処理すれば我々の小さな機材でも存在の確認ぐらいはできるかもしれません。
ハッブル宇宙望遠鏡による画像
Credit:G. Fritz Benedict, Andrew Howell, Inger Jorgensen, David Chapell (University of Texas), Jeffery Kenney (Yale University), and Beverly J. Smith (CASA, University of Colorado), and NASA/ESA
左のやや暗い銀河はPGC40062です。4308は、4314よりかなり手前にある銀河のようです。