NGC 3432(Arp 206, 銀河), 光度:11.3mag, 直径:6.6′ x 1.6′, 分類:SBm
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 24=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/01/21, -4℃, 東御市・観測所, 視野角: 52′ x 35′ ↑N
NGC 3432 (Arp 206) 視野角:19′ x 13’ ↑N
NGC 3432は、棒渦状銀河とされるこじし座にある銀河です。画像からも明らかなようにこの銀河は伴銀河PGC32617と相互作用を起こし、活発な星形成がその中で行われています。特異銀河カタログではArp 206として登録されています。
超新星SN 2000chが17.4等でこの銀河で発見されています。スペクトル型から暗いIIn型超新星とされていますが、その正体ははっきりせず、ガンマー線バーストの残光、LBV(高光度青色変光星)の表面爆発などの説があります。
近年は組織的に超新星捜索が行われ、非常に暗い超新星も発見されるためLBV由来と思われる疑似超新星も多数発見されているようです。このタイプの星は銀河系内にも多数あるのでいつか間近で見ることができるかもしれません。
視野の南西にある変わった形の銀河です。銀河同士の相互作用が疑われますが、NGC3432以外にそれらしい銀河は見当たりません。小銀河が大きな銀河を通過したあとの姿ではないかと推測されている NGC 3729 に外観は似ています。
こじし座〜おおぐま座 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(70mm f3.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/02/20, -4.0℃, 東御市・観測所 ↑N