NGC 2639(銀河), 光度:11.7mag, 直径:1.8′ x 1.1′, 分類:Sa
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 24=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/01/21, -4℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′ ↑N
NGC 2639は、おおぐま座にあるセイファートType1(2とするものもあり)の渦状銀河です。我々の小さな望遠鏡の画像では拡大してようやく渦状であることがわかる程度の存在ですが、2000年代にこの銀河の短軸方向の対称位置に強いX線を出す2個のX線源が発見されました。
2つの強いX線源は、光学的に同定されスペクトル解析の結果、ほとんど類似した性質を示すクエーサー(QSO)であることがわかりました。その位置や赤方偏移の値からNGC 2639と関連する天体であろうとされました。(E. Margaret Burbidge他 2004年)
えっ?クエーサー?活動銀河の近傍?私の古い知識では理解できず、思わずネットで調べました。「非常に離れた距離に存在し極めて明るく輝いているために、光学望遠鏡では内部構造が見えず、恒星のような点光源に見える天体のこと。(Wikiより)」しかし、最近は活動銀河核(AGN)を持つ銀河の研究が進みクエーサーは活動銀河核を持つ銀河の一種ともされています。AGNの研究からクエーサーとAGNおよびセイファート銀河の違いが曖昧となり(地球から見えている方向が異なるだけで巨大ブラックホールを持つ同じ構造の銀河という説も有力)、クエーサーの定義も混乱しているようにも見えます。
セイファート銀河もタイプ1とタイプ 2に違いはなく、たまたま見ている部分が異なるだけという説もあるようで、活動銀河核に関する新しい知見はまさに百家争鳴、一つ一つ論文をあたって理解するのにはとても時間がかかりそうです。誰かわかりやすく解説してくれないでしょうか?
おおぐま座、NGC 2841付近 ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(100mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/01/10, -10℃, 東御市・観測所 ↑N