IC 10(銀河・カシオペア座)

IC 10(銀河), 光度:10.4mag, 直径:6.4′ x 5.3′, 分類:IBm
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 24, タカハシ-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/11/16, -3℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N

IC 10(銀河) 視野角:約20′ x 13’ ↑N

IC 10は、1887年に米国の天文学者スウィフトによって発見された星雲です。しかしこの星雲が系外銀河であること、天の川銀河と同じグループの局部銀河群に所属するであろうことが判明したのは1962年、直接距離が測定されて局部銀河群であることが確定したのは1996年のことです。天の川銀河に近い位置にあるものの、見かけの位置がその赤道に近いために天の川銀河の星間塵に阻まれてなかなかその正確な正体を観測することができませんでした。

可視光での大きさは6.4′ x 5.3’とされていますが、実際には68′ × 80′ もの広がりを持つ水素ガスの膜状構造に覆われています。可視光での写真でも淡い外部の構造が本体の周りに広がっているであろうことがうかがえます。

この銀河のもう一つの特徴は局部銀河群では唯一のスターバースト銀河であることです。可視光の写真でも明らかに活発な星形成を行っている部分(電離水素の赤い領域)が見てとれます。スターバーストの継続期間が小マゼラン雲などと比較すると長かったために金属に富む恒星の比率が高くなっており、その中に多数存在するウォルフ・ライエ星は比較的短期間に形成されたものと推定されています。

カシオペア座  ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(60mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), フィルター無し, ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/10/19, +5.0℃, 東御市・観測所 ↑N

*2021年8月6日 ファインディングチャート追記

 

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