紫金山第一彗星(62P)
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II, ISO3200, 90s x 8, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, トリミング, メトカーフ合成, 2017/11/17 -4℃ 東御市・観測所
1965年に中国紫金山天文台で発見された彗星。周期約7年で8回目の回帰、前回は観測されていないため久々に観測できる条件の良い回帰となりました。11等ぐらいだと思いますが小さいながら中央集光のはっきりしたコマが見えています。
紫金山第一彗星(62P)のノンスリットスペクトル
BKP300(1500mm f5), Sony a7s(改造)、自作分光器(愛光者7号)、ISO25600, 30s x 27, メトカーフ合成, 2017/11/17 長野県東御市・観測所
自作分光器(愛光者7号を)向けてみましたが、スリットビュワーが無いのとグレーティングは固定としたため0次光が見えない対象はスリット上に導入するのは事実上不可能でした。たとえ導入できたとしても40μmのスリットは光量の損失が大きくて淡く拡散した対象はことごとく露出不足(まったく写らない)でしたのでスリットの幅と形状を変更して諸々改良する必要があることがわかりました。
そこでやむなく紫金山第一彗星は、スリットレスで分光してみました。点光源でない彗星は色の分解能が大幅に落ちるはずですがいたしかたありません。結果、メトカーフ合成して彗星を点像にしてやるとスペクトルもはっきりしてきました。この画像を分析してみます。
R-Specによる分析
波長のプロファイルは上の通りです。うーん、C(炭素)の輝線があるような?ないような?