視野角: 54′ x 36′ ↑N
NGC 4013(銀河), 光度:11.2mag, 直径:5.2′ x 1′, 分類:Sb
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, フィルター無し, Sony α7s(新改造)APS-Cクロップ
ISO12800, 30s x 15, TS-NJP, TemmaPC, 2016/06/02, +6.5℃, 東御市・観測所
NGC 4013 視野角:約11′ x 7’ ↑N
NGC4013は典型的な渦状銀河を真横から見た単独のエッジオン銀河として知られていました。しかし2006年の観測で銀河本体の北西に8万光年以上の大きさに広がるリング構造が発見されました。これは、かつて小銀河(伴星雲であったかもしれません)を併合した残骸だと考えられています。
りゅう座のNGC5907でもまったく同様な例がありました。すこし考えてみるとエッジオンの銀河の方がこのような恒星ストリームは発見しやすいわけで、発見者達は計画的に選出したエッジオンの銀河を長時間(900秒 x 8、2時間露出など)撮影してこの構造をもつ銀河を捜しました。その際、大きな望遠鏡や宇宙望遠鏡では割り当てられる時間が制限されるため50cm f8.3リッチークレチアン望遠鏡とSBIG STL-11000という我々にも馴染みのあるような小さなシステムを駆使して発見にいたったようです。
宇宙望遠鏡でなくともアマチュアが持っているような機材でもこのような観測、発見ができる可能性は(あくまでも可能性ですが)あるのですね。
APODの画像はこちら:https://apod.nasa.gov/apod/ap080207.html
りょうけん座〜おおぐま座境界、M106付近。 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(70mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/05/13, +6.0℃, 東御市・観測所 ↑N