視野角: 54′ x 36′ ↑N
NGC 3953(銀河), 光度:10.1mag, 直径:6.9′ x 3.6′, 分類:SBbc
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, フィルター無し, Sony α7s(新改造)APS-Cクロップ
ISO12800, 30s x 22, TS-NJP, TemmaPC, 2017/05/20, +15℃, 東御市・観測所
NGC 3953 視野角:約20′ x 13’ ↑N *クリックで拡大
↑N(広角カメラ)
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、フィルターなし
ISO3200, 90s x 7, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/05/20 +15℃ 東御市・観測所
NGC 3953は、M109グループに所属する明るく大きな棒渦状銀河です。直径も明るさもM109によく似ているうえに位置も大変近い場所にあります。SN 2001dp, SN 2006bqという2つの超新星が発見されており、2006bqは板垣さんの発見です。
この星雲は1781年3月にメシャンによって発見され、他の2つの星雲(M97, M108)と共にメシエに報告されましたが、出版されたメシエカタログには、M97だけが掲載されました。
1950年代にメシエの草稿等に残る星雲を正式カタログに追加する作業が米国の天体物理学者ギンガリッチによって行われメシエの記録の位置には星雲はなかったのですが、近い位置にある星雲からなぜかNGC3953ではなくNGC3992がM109として正式に登録されてしまいました。
後日、古い星図などの資料からメシャンの報告した星雲はNGC3953である可能性が高いことがわかり本来ならNGC3953がM109としてふさわしいことがわかりました。天文史家によれば、メシエはM97を測定する際にM108とNGC3953も測定しましたがこの際にNGC3992を別の天体であることに気づかずに測定し、NGC3953の赤経とNGC3992の赤緯を記録してしまったのではないか?という推測をしています。
メシエの記録ミスとギンガリッチの推定ミスという二重のミスで、メシエ天体になれなかった、少々不運な銀河です。
おおぐま座γ星付近 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(70mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/03/20, +0.0℃, 東御市・観測所 ↑N
NGC3953(おおぐま座・銀河)(α7s・ 新改造)
NGC3953(おおぐま座) 10.7mag 5.6′ x 2.3′ Sb
Sony α7s(新改造)APS-Cクロップ ISO16000 15秒 x 16枚加算平均 BKP300 1500mm f5 MPCC-MK3 160JP 2015/03/14
あまり取り上げられることのない銀河ですが美しい渦状銀河です。比較的明るいので写りも良いようです。