視野角: 54′ x 36′ ↑N
NGC 3610(銀河), 光度:10.8mag, 直径:2.7′ x 2.3′, 分類:E5
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, フィルター無し, Sony α7s(新改造)APS-Cクロップ
ISO12800, 30s x 24, TS-NJP, TemmaPC, 2017/05/19, +12℃, 東御市・観測所
NGC 3610は、一見典型的な楕円銀河のように見えます。事実楕円銀河E5として分類されていました。しかし1990年代にこの銀河に銀河のディスクが発見されました。楕円銀河には通常ディスクのような構造はありません。近年の銀河進化の理論では、楕円銀河は我々の銀河系のような渦巻銀河が複数合併してできたのだと考えらており、その激しい合併の間に大部分の内部構造は破壊されてしまいます。NGC3610の年齢を調べると約40億歳で、比較的若いために元の銀河の構造を残しているのだろうと考えられています。
大型の望遠鏡やハッブルの画像では外周部にも淡い腕の残痕のようなものが広がっています。小さな望遠鏡で撮影したものでも拡大してみると非常に淡い外部の広がりが認められ通常の楕円銀河でないことはわかります。
NGC 3610 視野角:約11′ x 7’ ↑N
おおぐま座β星付近 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(70mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/03/18, +2.0℃, 東御市・観測所 ↑N