NGC 2964(銀河), 光度:11.3mag, 直径:3′ x 1.7′, 分類:SBbc
NGC 2968(銀河), 光度:11.9mag, 直径:2.1′ x 1.6′, 分類:Sa
NGC 2970(銀河), 光度:13.6mag, 直径:24″ x 18″, 分類:E1
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, フィルター無し, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 15, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/03/29, 0℃, 東御市・観測所, 視野角: 52′ x 35′ ↑N
カラーで撮るとNGC 2968とNGC 2964の色の対比が綺麗です。NGC 2968は一見乱れた腕を持つ銀河のように見えますが、大型の望遠鏡の写真を見ると大きなうねった暗黒帯が中央部を横切る特異な形をした渦状銀河(Sa)です。不規則銀河は一般的に青いので色からも不規則銀河でないことは判断がつきます。
3個の星雲は赤方偏移から近い距離にあり物理的なグループを形成しているだろうと思われます。特にNGC 2968とNGC 2970は非常に淡い恒星雲で結ばれており、その恒星雲の中で超新星(SN 1970L)が発見されていることからも、重力的に強い相互作用を及ぼしあっていることがわかります。特異な外観もそれによるのでしょう。
NGC 2964 視野角:8′ x 5’↑N
NGC 2968 視野角:8′ x 5’↑N
NGC 2970 視野角:8′ x 5’↑N
こじし座〜しし座 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(60mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/03/14, -3.0℃, 東御市・観測所 ↑N