NGC 5044, NGC 5054(銀河・おとめ座)
NGC 5044, NGC 5054
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 23=11分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/03/09, 01h 45m, -3℃, 東御市・観測所
視野角: 52′ x 35′ ↑N
NGC 5044
光度 10.4 mag, 大きさ 3.0′ x 3.0′, 分類 E0 LINER, z 0.009280
RA 13h 15m 23.97s DEC -16d 23m 07.9s (J2000.0)
NGC 5044 GROUP
視野角:約19′ x 13’ ↑N
NGC 5035
光度 12.8 mag, 大きさ 1.4′ x 1.1′, 分類 SAB(r)0+, z 0.007275
RA 13h 14m 49.23s DEC -16d 29m 33.69s (J2000.0)
NGC 5044 GROUP
NGC 5046
光度 14.6 mag, 大きさ 0.8′ x 0.7′, 分類 E?, z 0.007385
RA 13h 15m 45.125s DEC -16d 19m 36.63s (J2000.0)
NGC 5044 GROUP
NGC 5049
光度 12.9 mag, 大きさ 1.9′ x 0.6′, 分類 S0, z 0.010084
RA 13h 15m 59.30s DEC -16d 23m 49.8s (J2000.0)
NGC 5044 GROUP
NGC 5044グループは、そのグループの中央部(NGC 5044付近)の広大な銀河間空間に1,000万度を超す高温なガスが充満していることがESAのハーシェル望遠鏡によるX線観測で明らかになりました。その領域はちょうど上記写真の視野を満たすほどの大きさでグループに所属する銀河を包み込んでいます。上記の銀河達は間違いなくNGC 5044グループに所属していると思われます。
NGC 5030
光度 13.9 mag, 大きさ 1.8′ x 1.3′, 分類 SB(r)0+?, z 0.007996
RA 13h 13m 54.15s DEC -16d 29m 27.4s (J2000.0)
NGC 5044 GROUP
視野角:約12′ x 8’ ↑N
NGC 5031(視野外)
光度 12.8 mag, 大きさ 1.6′ x 0.4′, 分類 S0+: sp, z 0.009470
RA 13h 14m 03.22s DEC -16d 07m 23.2s (J2000.0)
NGC 5044 GROUP
視野角:約12′ x 8’ ↑N
NGC 5037
光度 11.8 mag, 大きさ 2.2′ x 0.7′, 分類 SA(s)a:, z 0.009893
RA 13h 14m 59.37s DEC -16d 35m 25.1s (J2000.0)
NGC 5044 GROUP
視野角:約12′ x 8’ ↑N
NGC 5047
光度 13.5 mag, 大きさ 2.8′ x 0.6′, 分類 S0, z 0.006276
RA 13h 15m 48.52s DEC -16d 31m 08.0s (J2000.0)
NGC 5044 GROUP
視野角:約12′ x 8’ ↑N
グループの銀河は100個以上の銀河を含むとされ、赤方偏移の値からも周辺のこの辺までの銀河はグループに入るだろう、と思えます。
NGC 5054
光度 9.7 mag, 大きさ 5.1′ x 3.0′, 分類 SA(s)bc; BrClG, z 0.005811
RA 13h 16m 59.49s DEC -16d 38m 05.5s (J2000.0)
NGC 5044 GROUP ?
視野角:約19′ x 13’ ↑N
NGC 5044グループは天の川銀河から約1億2900万光年離れた位置にあるとされます。この銀河も同じグループであるとすると、実態は巨大な渦状銀河ということになりますが、赤方偏移の値からも、かなり違和感があります。NGC 5054をNGC 5044グループに入れるのには?です。この銀河までの距離をおよそ8,000万光年、おとめ座II銀河団に所属する単独の銀河とする資料(http://www.atlasoftheuniverse.com/galgrps/virii.html)もあり、そちらの方がしっくりきます。
PGC 46261
光度 11.9 mag, 大きさ 2.3′ x 0.3′, 分類 Sc: sp z 0.008793
RA 13h 17m 06.13s DEC -16d 15m 07.9s (J2000.0)
NGC 5044 GROUP ?
視野角:約12′ x 8’ ↑N
英語版のWikipediaでは、なぜかこれらの銀河や銀河グループに関してはその項目すら存在しません。ハッブル宇宙望遠鏡による米国での研究成果があるものには、少々過剰なくらい書き込まれているのですが? まあ、いろいろと編者にも事情と好みがあることなのでしょう。ESOやESA関連のページを探すとNGC 5044グループのX線での観測成果を見ることができます。
おとめ座、からす座、うみへび座、境界付近の銀河群 ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(70mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/03/09, -3℃, 東御市・観測所 ↑N
12等以上の銀河をマークしています。おとめ座南部、うみへび座、からす座との境界付近、おとめ座銀河団の拡張領域おとめ座II銀河団の銀河とその他(所属不明、住所不定)の銀河が混在しています。
<以下過去の投稿 2016/06/12>
NGC 5054(銀河・おとめ座)
NGC5054(銀河)10.9mag 5.1′ x 2.8’ Sbc
NGC5035(銀河)12.8mag 1.4′ x 1.1′ SBO-a Ring
NGC5037(銀河)12.2mag 2.0′ x 36″ Sa
NGC5044(銀河)10.8mag 2.6′ E0
NGC5046(銀河)15.0mag 48″ x 42″ E2
NGC5047(銀河)13.0mag 2.7′ x 0.5’ SO
NGC5049(銀河)13.0mag 1.8′ x 36″ SO
BKP300 1500mm f5, MPCC-MK3, Sony α7s(新改造)APSCクロップ
ISO12800, 30s x 12, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2016/04/11 東御市・観測所
NGC5054はスピカの南約5度にあるおとめ座の銀河です。発達した4本の腕が絡み合っているように見える独特な形をしています。画面右上の楕円銀河NGC5044グループの一員とされていますが、視線速度がグループの平均と異なるため物理的に同じグループかどうかは定かではありません。活発に星形成がおこなわれている銀河らしく、2004ab、2014Aという超新星が過去に発見されています。