NGC2392(エスキモー星雲・惑星状星雲・ふたご座) 8.6mag 47″
1500mm f5, Pentax Q, ISO1600, 30s x 4, TS 160JP, temmaPC 50%拡大 2015/12/09
Pentax Q カメラはSony製 1/2.3インチ裏面照射ローパスレスCMOSを使用していて天体用としても魅力的な性能なのですが惜しいことにISO1600, 30秒までしか長時間露出ができません。以前縮小光学系に組み込んで星雲星団を撮影してみました。確かに撮れるのですが強拡大できるという小さなチップのメリットが薄れてしまいその後天体用には使用していませんでした。しかしメイン望遠鏡がF5と明るくなったのでもしかしたら明るい惑星状星雲(彗星の核近傍とかも)ならいけるかもしれないと思いテストしてみました。
Pentax Qはメカニカルシャッターを内蔵していないのでそのままだと電子シャッターで2秒までしか露出できません。純正のKマウントアダプターにはメカシャッターが内蔵されていてこれをつけると30秒まで露出できますので、まずこれを手に入れて望遠鏡に直焦点(1500mm f5、35mm換算で8250mm)で接続しました。露出はカメラの内蔵するインターバルタイマーモードを使用して30秒露出を複数枚撮ります。長秒時ノイズリダクションはキャンセルできないのでインターバル間隔は露出時間の2倍+書き込みにかかる時間(5秒ぐらいが安全でした)で設定します。この方法で撮影したのが上のエスキモー星雲です。結果は上々で小さな惑星状星雲が強拡大でき細部の再現も満足のいくものでした。
同夜に撮影した惑星状星雲をアルバムにしておきます。
今後の改善点など備忘録
1、M1ぐらいの明るさがあれば撮れるけど20枚以上重ねたい。(テストは4枚)
2、追尾は大変、ガイド鏡の焦点距離を伸ばさないといけない、NexGuideでは手間暇かかりすぎて効率がすごく悪い。
3、カメラの電池が持たない、外部電源がほしい。
4、Pentax Qが日付と時間を忘れるようになった。よくある故障のようで少々面倒だけどそのままでも使える。修理に出すと基板交換1.3万円ぐらいとのこと。
5、シンチレーション、筒内気流の影響をもろに受けるので撮影中は乾燥空気の送り込みをOFFにした方が良いかもしれない。
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以前、K-70の改造の情報でお世話になったものです。
その際はありがとうございました。
Qでの強拡大、大変参考になります。
Qの使い方でインターバルタイマーより便利な方法があることに気がつきました。(実際に試してみた所うまくいきました)
バルブではなくマニュアル30秒に設定して、リモコン連続撮影を選択します。
そうすると、撮影開始時にリモコンでシャッターを切るだけで、後は再度リモコンでシャッターを切るまで無限に連続撮影します。電池が切れるまで。
この方法だと、撮影中につきっきりで数えていないと撮影回数を確認できないのですが、撮影時間を測っていれば大凡の回数がわかるので適当な所で撮影を終えればよいです。
ノイズリダクションの時間とかSDカードへの書き込み時間とかを気にする必要がなく、一番撮影時間の無題が発生しない方法だと思います。
32秒以上の撮影ができないのは、本当に残念です。
こんにちは、starwatchmanさん。おー、なるほどそんな方法があったんですね。ノイズリダクションで倍の撮影時間がかかるので困ってました。さっそく教えていただいた方法を使ってみたいと思います。貴重な情報ありがとうございました。
この方法でも、強制ノイズリダクションがなくなるという訳ではありません。
NRがAutoで30秒露出では、やはり倍程度の時間がかかると思います。
私の場合、RAW+設定で書き込みの遅いSDカードを使ったせいでもあるのですが、30秒露出32枚の撮影に37分かかりました。
インターバルタイマーでは、ぎりぎりの撮影間隔にしていると、SD書き込みやNRに時間がかかるようになると途中で撮影が止まってしまいますので、これを気にすることなく連続撮影できるというのがメリットかと思います。
RAW+ ではなくRAW、NRを弱に設定すれば、NRの時間を減らせるような情報も見ましたが、この点は未確認です。
ご参考になれば。
早とちりしてすいませんでした。マニュアルで連続撮影しているとノイズリダクションの時間が一定ではないことには気がついていたのでもしかするとファイル形式も影響するのかもしれませんね?教えていただいたリモコン連続撮影でその辺を探ってみます。ありがとうございました。