ペンタックスQは魚露目8号レンズをつけて円形魚眼の世界を手軽に楽しめる。レンズ先端0cmからオートフォーカスで撮影可能、魚眼マクロ、虫の目レンズにもなる。昆虫撮影には面白い機材になるんだけど内蔵ストロボがマクロ撮影でも利用できれば便利。巨大なデフューザーを自作すればストロボ光は回り込んでくれるんだけど、使い勝手が非常に悪い。Q用の小さなTTLリングストロボがあれば・・・あるわけないか。なければ作るしかない、調べているとこんな記事を発見「高倍率超マクロ」のストロボシステムを考える なるほど、小型外部ストロボをレンズ先端につけるツインストロボに改造するのか!これだなと思ったが、小型ストロボそのものが絶滅危惧種、売ってません。しょうがない内蔵ストロボを改造してツインストロボにするか、一応TTLだし。とうことで分解開始。
注!この改造はカメラを元に戻すことは困難です、メーカー保証も効かなくなります。高圧部分を含みますので感電の恐れがあります。改造は自己責任でお願いいたします。
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*左:ポップアップする内蔵ストロボ、カバーはネジ2本を外すと簡単にはずれる。 拡散板とレンズをはずす。 *右:内部からキセノン管とカバーをとりだして、3本の結線をハンダごてを使ってはずす。 |
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*左:本体側の3本の線には延長ケーブルをそれぞれにハンダづけ。 *右:ハンダ部分はホットボンドで絶縁して、中に納めて再びストロボのカバーをする。延長ケーブルは3本まとめてゴムパイプに入れる。 |
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*左:取り出したキセノン管、結線を間違えないようにしてそれぞれの延長ケーブルとハンダづけ。 *右:延長ケーブルに取り付けたキセノン管、この段階でストロボが発光するか確認。間違えると感電するから注意! |
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*左:キセノン管を自作ケースの中に接着する。ケースの中は2箇所の切れ込み以外は、ステンレステープを貼り込んでストロボ光を反射するようにしておく。 *右:次にケースの中に、魚露目8号のレンズを組みこむ。裏ブタ部分にもステンレステープを貼り込んでおく。 |
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*左:魚露目8号の金具で自作ケースを挟み込むように固定して仮組。前面の白い切れ込み部分が拡散板になっていて内部で散乱したストロボ光はここから出てくる。 *右:壁をストロボ撮影して、照明にムラがないか確認。 |
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*外装を貼り込んで、光漏れをふさいでできあがり。本体に一体化して重量も20g増えた程度、これできちんと光が回り込んでくれれば大成功。 |
撮影結果
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*内蔵ポップアップストロボで撮影 | *改造ストロボで撮影 |
結果はご覧の通り、綺麗に光が回り込み影は消えました。うーんこれは使えるかも。