連鎖する地震と噴火

地震と富士噴火の歴史年表をまとめながら、気がついたいくつかの傾向を書き留めてみる。連鎖する地震と富士噴火年表はこちら

1.10〜15年の間に連鎖して起こる地震グループがあるようにみえる。
南海・東南海・東海・相模・三陸沖を震源とするプレート由来の大きな地震に数年前後して、内陸の活断層が動く地震も連鎖するように発生する。東京直下、小田原、新潟中越、兵庫、茨城、飛騨、鳥取、など、連鎖しやすい(もしくは、周期が短い)活断層は、おおまかに地域も限定できるように思える。プレート由来の巨大地震は今後50年以内に起こる確率は低いが、現在の連鎖でこれから最も注意したいのは、東京・関東直下型地震。しばらくおきていないので確率的に要注意だろう。いつ起きてもおかしくないと言われていた、東海地震は、東南海、南海地震と連鎖することが多いのでその周期から2050年から2100年ぐらいが要注意期間で はないだろうか。関東大震災を起こした相模トラフの地震もはっきりした周期はわからないが前回は200年ほどの間隔が空いているので50年以内に起きる確 率は低いと思われる。

2.噴火と地震は関連する。
記録の残りやすい冨士の噴火だけについて注目してみると、863年越後(中越)地震→864年貞観大噴火→868年播磨・山城地震→869年貞観三陸大地震 のように10年以内に地震と連鎖して噴火するケースが多い、800年以降8回の噴火で地震関連がまったくなさそうなものは1回だけ。現在は、要注意期間だと思う。火山噴火はマグマの動きによる低周波震動を捕らえることで、直前予測がかなり良い確率で当たるようになった。少なくとも避難する時間がないようなことにはならないだろう。

3.本州〜九州の地殻活動(地震、噴火)は50〜100年ほどの周期で活性化する時期と比較的穏やかな時期がある。
これは、地震学会でもほぼ定説になりつつあるそうだ、現在は活性期に入っている。第二次世界大戦から1990年ごろまでの比較的平穏な期間、高度経済成長時に経済効率優先で作成された都市機構やエネルギー機構は巨大地震などの災害には非常に脆い面があることを東北地方太平洋沖地震は示した。

4.地震災害の起きやすい地域と場所
日本列島は活断層だらけでどこでも地震災害を受ける可能性は高い、しかし地域により確率は異なり、場所により災害の程度が変わる。歴史資料から、関東では北関東・埼玉北部〜群馬県が比較的地震災害が少ない、ただし浅間山など周辺の火山噴火の影響は受けやすい。岡山県〜山口県の瀬戸内側、香川県〜愛媛県あたりが比較的少ないようにみえる。東北地方太平洋沖地震でわかったように津波は壊滅的な被害を沿岸部にもたらす、記録のあるものでも1771年八重山では20mを越える津波が襲っている。耐震設計の建物も津波には無力、液状化による被害も見逃せない。沿岸部の沖積平野や埋め立て地は災害確率が高い。

連鎖する地震と原子力発電所災害について
この件に関しては、2005年 衆議院予算委員会公聴会で神戸大学の石橋教授による示唆に富んだ講演が大変参考になると思う。巨大地震は東海地震ではなく三陸だったが、2005年の時点で多くの災害を予測しておられる。
http://www.stop-hamaoka.com/koe/ishibashi050223.html

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